VOICEVOX公式 3周年記念作品
◆VOICEVOX 公式サイト
https://voicevox.hiroshiba.jp/
配信・ダウンロード
◆サブスク
準備中
◆2次創作用STEMデータ
準備中
テーマ
「叶えたい夢は何?」
各キャラクターが持つ「夢・目標・想い」を集めて、一つの歌に
メインテーマ
・キャラクターを深堀り、魅力を伝える、推しが見つかる楽曲・動画にする
・VOICEVOXで出来ることを伝える、ハミング機能の歌唱を最大限に活かす
サブテーマ
・夢や目標は途中で忘れても、変わってしまっても大丈夫 いつからでも作れるし、変えられる
・VOICEVOXを介した創作活動やコミュニティによって、個々人の夢をちょっと後押しできる
・ボイボ寮 多様性・個性を認めるコミュニティがある。
構想
昨年の11月頃からご依頼は受けていたが、色々忙しく2024年4月頃から打ち合わせスタート
打ち合わせ内容
目的
VOICEVOXを一つの箱として、いろんなキャラクターを推して貰えたら嬉しい
ハミング機能で歌えることを知ってもらいたい
キャラクター性の深堀り・グループ間の繋がり強化
Blessingのような、皆で歌える楽曲が作りたい
https://www.youtube.com/watch?v=E4tIHBx7bqc
課題
現状、VOICEVOXオリジナルコンテンツがない
運営だけでなく、ユーザーも一丸となって盛り上がれるコンテンツがほしい
現状VOICEVOXキャラクター間でまとまりがない
各キャラが持つ世界観を超えて共有できれば、他のコンテンツにない強みになるし、
まずはボイボ内でユニットが形成されていくと嬉しい
ヒアリング
打ち合わせ結果を受けて、世界観を共有するには各キャラクターが持つ想いを発信する必要があると考えた。
キャラクター運営様へヒアリングシートに夢や目標を書いて頂くようお願いしたが、当初はなかなか思うようには集まらなかった。
こういう時は足を使わねばと、ニコニコ超会議の物販合間にVOICEVOXオフ会ブースに訪れ、何名かのキャラクター運営様とお話をしてみた。
「夢や目標なんて思いつかないなあ…」と仰りつつも、キャラクター作成時の想いをヒアリングを続けるうち
初めは「自分の本職の仕事について知識が広まって欲しい、お店にお客様が沢山来てほしい」等「自己実現」の為に作られたキャラクター達が、運営を続けていくうち次第に「当初はキャラ設定を固めていたが、ユーザーさんにもっと自由にキャラクターを扱って貰えるように、キャラ設定をかっちり定めないようにした…」等、「他己実現」に方針転換しているケースが多い事に気づいた。
そこで、
・夢や目標は途中で忘れても、変わってしまっても大丈夫 いつからでも作れるし、変えられる
・VOICEVOXを介した創作活動やコミュニティによって、個々人の夢をちょっと後押しできる
といったことをサブテーマにしたいと思うようになった。
もちろん、夢目標は大それたもの・公益性を意識したものでなくてOKで、「様々な個性を受け入れるボイボ寮の存在」についても表現したかった。
私個人としても、夢(音楽活動を本業にする)を叶える重要なファクターとなったVOICEVOXに恩返しがしたいという想いがあり、大変筆が乗った。
楽曲
当初から、大人数を活かした物を作りたい、合成音声だからこそ、あえて有機的な音楽を作りたいと考えていた。
ボーカルが主役になるよう、ちからさんが普段作られているようなボイロ・ボイボアカペラや、
前向きなテーマを象徴するような、明るく推進力・パワーのあるブラス入りゴスペルポップを主軸に作成
ソプラノ、アルト、テナー、バスのパート割りは楽曲制作で最も苦労した部分で、一人一人の歌声を聴きながら、美しいアンサンブルになるように配置した。
詳しくは配布STEM参照
アカペラの体裁を取る代償として、青山龍星君が1人でバスパートを担当する自体になってしまった(ゴメンネ)
調声
各キャラベタ打ちでもかなり個性が出ていて、DAW上で音価調整する程度でOKだった。
苦しそうに歌っているときは、音域調整をいじると大体いい感じに歌ってくれる。
▼調声についてはこの記事が詳しいです。
https://note.com/96s_km4osm/n/n899ea3bdb1f8
試行錯誤しないとわからないことがたくさん!
制作当初キャラ個別でデータを作っていたが、制作途中でUTAUファイルで共通歌唱部分を作成して、ust取り込みした方が効率化出来ると気づいたり…
(そのため配布データ美しくないですがお許しください)
【追記】VOICEVOX3周年のアプデで、マルチトラック機能が実装されるようです!
構成
以下の繰り返し
合唱パート(VOICEVOX及びそれによって作られる世界について言及)
個別パート(キャラにフォーカスして夢・目標を語る)
ラスサビ(自曲オマージュ+背中を押す言葉)
映像
VOICEVOXのUIを活かす
開発元のヒホ様から画面左下のキャラアイコンを抽出して頂いたり、
歌詞中に「あなたの打ち込んだ声」とあるとおり、歌詞をVOICEVOXに入力しているような質感にしたかったため、0.5倍速した楽曲に合わせてタイピング録画した文字を挿入
「創作」テーマを活かす
クリア素材で基盤が見えるゲーム機のように、理屈はわからなくても、見るだけで仕組みが見えてワクワクするものにしたかった。
各パートのMIDI譜が見える作り(&ハミング機能モチーフ)
DTMerがよく使うMiniMeters で音声波形の動きがわかる作りにした。
ノートやマーカー等、多くの人が創作の原初となるツールもメインモチーフに採用。
「動画内に歌詞一覧も出しては?」という櫻歌ミコ運営の赤乃みずき様からのご提案があり、
どうやって1画面に収めるか迷いつつ、ラストのノートに映す演出としてみた。
イラスト
最初に誰に頼みたいかのヒアリングがあり、VOICEVOXのイラストといえばこの方、坂本アヒル先生に是非とオファー
お忙しい中快く引き受けて頂き、デザイン詰めに困った際など何度も助け舟を出して頂いた。
例えば…
ジャケット初期案 情報量みっちり
ジャケットv2 コの字配置で、情報量すっきり
総括・謝辞
本制作に尽力頂いた全ての皆様に感謝申し上げます。
今までは手の届く範囲内の人数を動かして創作をしておりましたが、30名と大人数を動かす経験は不慣れなことが多く、特にヒアリングや管理の部分は大変苦労しました。
キャラクター運営の皆様から貴重なご意見を頂けたことと、
なるべくキャラクターの個性や意志を尊重したいという私の想いに対して、赤乃みずき様、開発主担当者のヒホ様、坂本アヒル様が共鳴・ご尽力頂いたことで、完成まで漕ぎ着けることができました。
p.s.
これを機に、ドワンゴ様の楽曲収益化サービスから選択できるVOICEVOXの各種キャラ登録も進むようです!
ハミング機能を活用した楽曲がより増えていくのが楽しみです!
参考楽曲
ゴスペルポップ