BEWARE OF SCAMS FOR FAKE XXL STAFF MEMBERS
概要
XXL記者を名乗る男に貴重な活動資金$200(約32000円)を騙し取られました。
こんな記事を書くことで自分の信用が落ちてしまうかもしれませんが、
今後一人でも被害に合うアーティストを減らす方が大切なので、
詐欺の全容と、なぜ引っかかったか自己分析を記載します。
XXLの注意喚起
https://xxlmag.com/xxl-fraud/
XXLの記者を騙るアカウント
https://x.com/R0gerKrat
Twitter上でも注意喚起がいくつか
https://twitter.com/max_weinstein_
09/14 また別の詐欺師からメッセージが届きました。
The Sourceやビルボード記者を名乗る実例も何件か頂いています。
情報
■X(Twitter)
Roger Krastz
わるもの(アカウント盗まれてるだけかもしれないが…)
アカウント変更した模様
https://x.com/R0gerKrat
↓ 7/24
■詐欺に使われたツール
送金用gmail*
xxl公式を名乗るgmail
*詐欺は複数人で行われているものと思われる。(③後述)
■記者ページ
https://www.xxlmag.com/author/roger/
彼は確かに6年前に貴社に在籍し、記事を書いていたようですが、今はそれを利用して(あるいは利用されて?)詐欺に利用している。
最終記事が6年前更新で怪しいと聞いた所、別の会社に一度転職して戻ってきたと主張。
複数の会社の詐欺アカウントを運用しているとすれば辻褄が合う。
■ホームページ
https://www.rogerkrastz.com/
彼は動画業も行っていると発言していたが、チープな作り。フッターのtwitterリンクには別人のリンクが貼られている。この時点で怪しむべきだった。
詐欺の全容
①アーティストに手当たり次第にDMし、「あなたの音楽が素敵です」と声をかける
②お金がかかると伝える前にプロフィール・リンク等の情報を記載させ、被害者にサンクコストをかけさせる。
③$50(8000円)払ったら記事の執筆を開始するよと伝えることで、
被害者に「情報提供しちゃったし、8000円くらいならいいか」と思わせて支払わせる。
最初Paypal送金をしたが、2度返金され、Amazonカードによる送金を求めてきた。
米国Amazonカードを使えないことを伝えるとApple Payカードを要求され、日本のApple Payカード$50相当を送金した。
gmailとTwitterのDM両方にApple Payカードのシリアルスクリーンショットを送ったが
Gmailの方から「もう利用済みではないか」と返信が来たため、犯行は複数グループで行われているものと思われる。
なんでウソつくねん こっちのセリフや!
④被害者にリアルな追加質問で更にサンクコストをかけ、偽記事のトップ画像を見せて安心させる。
⑤xxl公式を偽ったgmailアカウントから偽記事を発行する。
貰った質問をchatgptか何かでドラマチックな文体に変換し、信頼感をもたせる。
記事は乗せたら彼から色々言われそうだから、乗せないでおくね。
⑥安心させたら、むしりとる。
“経営陣から強制的な出版料の件で連絡があった。出版料は200ドルかかるが、あなたのために妥当な妥協案を出したい。今晩中に出版したいのですが、出版費用として150ドルの余裕がありますか?”
出版時期はどうでもいいので追加費用は払いたくないと伝えたが、結局Apple Payカードを要求され、$150相当を送金した。
⑦明日の夜に記事を発行しますといったものの、「サーバーエラーで公開できなかった、プライベートリンクを発行するから更に$50くれ」と、ダメ押しでさらに詐欺金額を引き上げる。
ここでwebをかじっていたためプライベートリンクなんて存在しないと気づき、疑いが確信に変わった。
⑦返金を要求したら、更に送金を要求する。
$200返してと伝えたら、送金手続きに必要だから$50くれと言ってきた。
そんなに海外送金手数料が高いわけがない!と反論したところ、
「XXLの連中引き連れてNYC刑務所に引き連れっぞ~来週にはオマエんとこいくからな!」とギャングっぽいこと言ってきた。
かわいそうだから「$200で子供達と美味しいもん食ってくれ~」と言って、退散。
なぜ引っかかったか
好奇心(怖いもの見たさ)
外国人と話せて嬉しかった。
今まで国際詐欺にあったことがなかったので、
内心怪しいと思いつつもし8000円で記事書いてくれたらラッキーくらいの心持ちだった。
野心(合成音声文化を国外に広めたい)
最近ビリビリ動画に進出したこともあり、国外にも合成音声文化を楽しんでもらいたいと乗り気だった。
ちょうどヒップホップ専門誌だし、VOCALOID×Sampling Musicいっぱいやってますという記事打てたら国外のファンにも見てもらえるかな~という野心もあった。
せっかち
これに尽きる。
疑い深い方ではあるので何度も色んな角度で質問して怪しいな~と思いつつも、
記事が公開される楽しみの方が先で、不安材料を抱えつつもお金を2回払ってしまった。
本記事の扉絵も、元々は記事公開と同時に宣伝協力してあげたいなと思って書いてしまった。
半端な前提知識
中途半端に前提知識があったのも騙された一因かもしれない
記事を書くのにお金とる企業はある
ex)ヴィレヴァンの全国バンド図鑑掲載は有料
企業でもリサーチ力がないのに営業してくる人はいる
また、送金前に本件を知人に相談したところ、怪しいが掲載してもらえた成功事例もあると教えてくれた
つい、「企業自体は大きいけどダメな営業さんだな、こっちが記事の軌道修正してあげればいいか…」という気持ちになってしまった。
詐欺にあわないために
うまい話・支払い方法が怪しい場合は疑う
もっと初期からリサーチする 特に今回は尻尾を初期から掴めた悪党
身持ちを固くする(うまい話には乗らず正当にクリエイティブをやっていく)
XXLマガジン社にお願い Dear TRUE XXL mag.
私は彼に貴重な活動資源$200を騙し取られました。
詐欺に関する注意勧告とブラックリストを出して頂けますでしょうか。
アーティストの被害を減らすため、よろしくお願いいたします。
私は一人でも多くのアーティストが悲しい目に会う姿を見たくありません。
I have been defrauded of $200 in valuable activity resources by him.
Could you please issue a warning and blacklist regarding the scam.
Please help us to reduce the damage to artists.
I don’t want to see as many artists as possible suffer.