【制作裏話】
■二作目
ヨルシカ・aikoの影響で正統派恋愛ポップ、作るぞ～！のきもちになった。
可不の息遣いがやさしげな歌い口にとても合う。
作詞
長らく恋愛してないので、着想までが大変だった。
天の川→限られた条件下での逢瀬→夢を見ている間だけ再会する話と連想して
小野小町の歌
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを
これテーマに出来たら粋だなと思い筆を進める。
タイトルもその流れで「反実仮想×夢想」 いかにも古典っぽいのを付けた。
でもこれ新海誠が君の名は作ったときと元ネタ同じらしい、被った～。
書いてるとどうしても歌詞が幻想とか不安っぽくなる。
曲調明るいけど歌詞は切ないってのに憧れているからちょうどいいかも。
ラスサビは夢から醒めていくんだけど、魔法をかけてじゃなくて魔法を解いてにしてるのがミソ。
作曲
◇構成
ド定番恋愛ポップを一回くらい作ろうということで、構成はかなりシンプル。ハ長調。
洋楽感も出したくて、コード進行はNo Scrubsっぽくしてる。
aiko感も出したくて、サビでブルーノートひっかけてる。これやるとだいぶ違う。
みんなに歌ってほしいので、間奏はキャッチーに。(歌ってみた大歓迎)
楽器
🥁リズム
ドラムは普通のシャッフルビート リムショット多め
Bメロにバブル音に紛れてslackの通知音が潜んでいる。(かわいいから入れた。)
🎸ギター
Fender Mexicoのテレキャスシンライン×cory wongのアンプシミュ
間奏に定番リックとかぶち込めて楽しかった
下手なのでゆっくり何回も取り直しした。
サビに刻みがあるだけで曲の盛り上がり変わるね。
🎸ベース
かなり弾きやすいベースラインになったと思う。
こういう曲はいかにちゃんとミュートできるか、ゴーストノートいれられるかでグルーヴが変わる。
ちょっと雨とカプチーノみがある。
🎹ピアノ
ほぼリズム揺らさずオンタイムで刻んでたけど、曲の雰囲気にはあったのかな。
チャイムっぽいフレーズは昔から好きで曲作るときよく入れてた。
🎷サックス
テナーサックスを宅録でいれてみた 。
ギターとのユニゾンフレーズで音圧が高い。
目立たせたくていっぱい吹きたくなるけど我慢。引き算の美学。
学び
MS処理(同じフレーズ二回弾いて、左右にパン振り)するだけで音の広がりが違う
ギターならではの美味しいボイシングは、ピアノに輸入して二倍美味しい
低音100k～50kはキック＆ベースとぶつかるから、
2kはボーカルとぶつかるからEQでカットすること 。
映像
手描き 素材が多くて大変だ～
3日はひきこもって可不の絵ばかり描いてた。
手動Live2d(母音あいうえおと目の開閉パーツを用意して動かすやつ）もやってみたらAviutlのプロジェクト数が
大変なことになった。
学び
雰囲気ゆったりな曲を作ってしまうと、文字PVでは物足りなくなって、絵をたくさん描かなければいけなくなる。
手書き演出はフレームバッファにゆらめきスクリプトをかけたお陰で、かなりそれらしいゆらぎを得ることが出来た。
タイポグラフィ(作字)は楽しかった 既存フォントを下地にベクター線を書いてくやつ またやりたい。
