【制作裏話】
テーマ
輪廻転生 —繰り返し恋に落ちる花
音楽
制作のきっかけ 構成
今回も曲先行で作成。
birdにハマっていたのと、TEMPLIME、電音部の影響でどうしてもモダンな2stepが作りたかった。
流行は20年毎に繰り返すらしい[要出展]し、一作目の戻るボタンに「リズムが面白い」というコメントを貰ったのでもしかしたら今の時代に刺さるのでは!という淡い期待もあり。。
いくつかメロディを試作して、最初に今のサビ2(Swing)の部分が出来上がった。
もっといいサビが出来たので捨てるか迷ったけど、勿体ないのでサビ後に持ってきた。
結果変な構成の曲に出来たので満足
構成
Aメロ Trap 2番はK-pop風味
Bメロ R&B リフ リズム隊見せ場
サビ J-Pop (Just the進行 キメで3連×リハモ)
サビ2 Swing
間奏 ボーカルカットアップ vs Saxソロ
ボーカル
可不の低音~高音を活かす曲構成を意識。
(リフやAメロ2回目で低音を魅せて、サビで高音をひっかける)
リフ箇所ではダブラーを使って神秘的なニュアンスを付与。
君の「き」の音など、子音を強調して可不の息まじりの声質をより目立たせた。
管楽器
テナー、ソプラノサックス:宅録
テナーはブレッカー風なフレージング 途中ストリングスやボーカルに絡ませてライブ感を演出。
ソプラノは落ちサビの盛り上げ用に急遽いれてみた
鍵盤
Pf:Addictive keys
Intensity高めのパキパキクラブサウンド
EP:Wurly Premier G
https://premiersoundfactory.jp/wurly-premier-g/embed/#?secret=M4yyUBFKmY
無料。神。
竿物
ギター:宅録(Fender mex Thinrine)
ギターは味付け程度にカッティングを入れた。
サビのキメでオクターブフレーズを入れて疾走感+
ベース:MODO BASSのプレべ
Bメロでプレべの音が欲しかったのでMODO BASSの70`sプレべを採用。
直近で行ったfunk sessionの影響をもろに受けたフレージング。
スラップだけジャズべで宅録
ウッドベース:ACOUSTIC BASS PREMIER G
サビ明けフレーズはジャズ感・ドライブ感を出すためにウッドベースをいれてみた。
トリリアンは金額も容量も若者には重たいので、音がリアルで負荷も重すぎないpremier gを採用。
EQは以下サイトの設定のパクってローミッドage ハイミッドsage
https://note.com/teppeikawasaki/n/n726ccb701945
シンベ phaser plantのプリセット
主張強すぎず弱すぎないDonkBassなニュアンス
ドラム
サンプラー/エディタ:Sitala
https://sawayakatrip.com/post-6148627507
Oliver: Power Tools Sample Pack II
https://splice.com/sounds/splice/oliver-vol-2-pack
Stringsのオケヒもここからとってきた。有能サンプルパック。
Midnight Club Beatz (Organized)
歌詞
えもーちぶに引き続き植物・花関連の歌が書きたかった。
(以前カスミソウをテーマに作曲)
山茶花にしようかなと思い、ふと山茶花と椿の見分け方について調べたら、「散るときに花びらを落とすのが山茶花、花首ごと落ちるのが椿」と知って、椿のほうがストーリー練りやすそうと思いテーマを変更。
花首ごと落ちる→Fallin` Love
日本で古くから歌に詠まれる花→当時の文化背景・思想から輪廻転生・諸行無常
をそれぞれ連想して組み合わせてみた。
咲いた花はやがて朽ちる~は最初に3連×4のキメフレーズが思いついていて、ちょうどハマったのでいれてみた。
ループで入れることで、より輪廻感とGroove感がアップ
余談
椿 曲名でググると案の定演歌ばっかり出てきた😢
Camelliaを曲名に使うと、同人作曲家のかめりあさんを連想してしまうのでそれもなんだかなあという感じで、他と被らない枯椿に決定。
枯れは離れ(別れ)、彼と掛詞になっているのもポイント。
映像
回転台の話
椿はBlenderで作るのが大変そうだったのと、実写を織り交ぜた作品を作ってみたかったので、
実際に花を摘んできてソーラー回転台に乗せたものを撮影して利用した。
緑のソファの上に回転台を置き、そこに緑の下敷きを敷いてグリーンバックを生成。
実は…
ソーラー回転台は以前、テレワーク離席時に退席中表示を出さないために購入した。
※2台PCで仕事してる時、片方のPCがオフラインだとおこられる為
→回転台に付箋をくっつけて赤外線マウスの裏側を通るようにすると、付箋が通る度マウスを動かした判定になる。
まさかこんなところで役立つとは。
皆さんも安いのでぜひ買ってみてくださいw
その他の風景
近所の山茶花や遠出した時に撮った椿を使用。
スマホ撮影したおかげで画面が縦長or横長になり、レイアウトに上手く組み込むことが出来た。
こだわりポイント
テンポの速い曲なので音の同期ポイントを多めにして、映像でもノレる作品作りを意識。
フォント
しなやかなニュアンスが出せるうつくし明朝体と、力強いニュアンスが出せるコーポレート明朝を使い分けた。(どちらも無料)
前者は夜に駆けるのMVで使われてて、再現動画を作ったときに知った。
最近のMVはおしゃれに全振りして文字が読めないことが多いので、視認性を良くするため見えにくい場所は四角や差分で強調した。
間奏部分は3D空間×Blender製サックス。
背景の光と四角形は、フレームバッファにミラーをかけることによって、難しそうな動きしてる風に。
この作品で一番こだわったのは質感で、ノイズや紙のテクスチャをのせたり、Light Leakを散らしたり、シーンチェンジを塗り風にすることで絵の具のような表現をやってみた。
ブルーピリオド読んだ影響で、画材選び的な事にも関心が出てきた。
最後まで読んでくれた人のために動画用に描いた可不ちゃんを置いていきます。